2012年10月20日土曜日

はじめてのカフェ「アッシュ」とうれしい話

しっとりと話し込むのによさそうなソファ席
 10月9日(火)。いろいろな人から「浦河にはとってもいいカフェがあってね…」と紹介されていたカフェ「アッシュ」に、ようやく足を運ぶことができました。アッシュは店主の馬道さんが、POPライターの仕事と二足のわらじで、週4日オープンしています。平屋の民家をまるごと一軒使い、まさに馬道さんのお家に遊びにいくような雰囲気のカフェです。実際に訪れる前は、アッシュのようなカフェは、行きなれた人にとっては、とても落ち着けるだろうけど、はじめての人は、入るのに勇気がいりそうだな、と思っていたけれど、馬道さんの笑顔とオープンさに触れて、それはまったくの杞憂だったなあ、と思いました。

店内では野菜なども売られています

食事は、光がさんさんと差し込む、台所前のテーブルで「えりも短角牛のボロネーズ(パスタ)」を。気取りはないけれど、牛のうまみがしっかり麺に絡んでいて、きっとまた食べたくなるだろうな、という味でした。












訪問先で出会ったおとぎ話のような庭




この日の夕方は、マルセイの祥子さんと、等身大の復興支援活動として、福島県郡山市の柏屋さんから希望者を募って毎月購入しているお饅頭の配達についていきました。今後、何かつながりが生まれそうな方や、祥子さんのお友達などに、はじめまして、のご挨拶をしていきます。先日の新聞記事を読んでくださって、すでに私のことを知っておられた方も数人いて、その中のお一人から、こんなことを伝えられました。
 「あの記事を読んでから、自分の浦河に対する気持ちが大きく変わった。あなたのような人が浦河を気に入って、わざわざやってきてくれたことにびっくりした。なぜなら、私はずっと、浦河には何もないと思っていたし、ここが好きになれなくて、まちを離れたいと思ったこともあるくらいだから。でも、もしかしたら、ここにもいいところがあるかも知れない、と思いはじめた。そして、考えてみれば、自分はずっとこのまちで暮らし、お世話になってきたのだから、自分も浦河に何か恩返しをしなくては、という気持ちが起こってきた」と。

 ひとりの人間が浦河にやってきた、という事実を、こんな風に受け止め、自分ごとに変えていった人がいらっしゃることに、驚くとともに、あらためて、まずはまちの人にこそ、浦河のいいところを伝えていきたいな、と思いました。
(宮浦宜子)