2014年6月19日木曜日

【レポート】第18回地域デザインカフェ 「本はいいですよねぇ?」

第18回地域デザインカフェ 「 本はいいですよねぇ? 」
2014年6月12日(木) 浦河町総合文化会館

「本はいいですよねぇ~」とタイトル通りの楽しい時間でした。24名の参加者が持ち寄った本の紹介だけで思った以上の大盛り上がり!あっという間に時間が経過した、本を通じたコミュニケーションデザカフェの場になりました。こういう場所って…時々あってもいいですね^^

浦河町地域おこし協力隊の武藤拓也さん
今回の地域デザインカフェは、2月に札幌のくすみ書房さんをお招きして「浦河に本屋をつくるって可能ですか?」 という講演会を主催した地域おこし協力隊・武藤さん発案の企画です。
 好評だった講演に次ぐ今回のデザインカフェは、ゆる~く 「本はいいですよねぇ~」と、本や本屋さんについてみんなで楽しくわいわい話そうというスタイルの集まりでした。
参加者が4つの小グループに分かれてテーブルを囲み、自己紹介も兼ねてそれぞれ自分が持参した一冊を紹介。皆さん自分のお気に入りの本や最近読んだ本など、本の魅力について熱く語っていました。

持ち込まれた本のジャンルも小説から実用書、詩集に漫画と実に様々でしたが、大盛り上がり!常連メンバーも増えてきたデザインカフェですが、この日は紹介する本を通じて、普段は知ることのできないその人の一面を再発見できたのではないでしょうか。新鮮な楽しさがありました。
本の紹介の前半が終わり、休憩時間を挟んでから後半は、ワークショップ形式で、「浦河にこんな本屋があったらな~」というアイデア出しをしました。
「店主やお客さんのおすすめの本が知れたらいいよねぇ」
「深夜までやってる本屋さんだと仕事が終わってからも行けていいかも」
「カフェや文房具店が併設してたらいいなぁ」
「寝ながら本が読めたら最高!」
こんな風にワイワイと、他にもたくさんのアイデアが出されていました。

参加者が4つの小グループに分かれてテーブルを囲み、自己紹介もかねてそれぞれ自分が持参した一冊を紹介。皆さん自分のお気に入りの本屋最近読んだ本など、本の魅力について熱く語っていました。
持ち込まれた本のジャンルも小説から実用書、詩集に漫画と実に様々でしたが、大盛り上がり!
  
常連メンバーも増えてきたデザインカフェですが、この日は紹介する本を通じて、普段は知ることのできないその人の一面を再発見できたのではないでしょうか。新鮮な楽しさがありました。
【 みんなの持ち寄った本!】

・『本屋さんで待ち合わせ』  三浦 しおん
・『氷点』  三浦 綾子
・『百姓貴族』  荒川 弘
・『ストロボ』  真保 裕一
・『禁煙セラピー』  アレン・カー
・『レ・ミゼラブル』  ビクトル・ユゴー
・『智恵子抄』  高村 光太郎
・『悪魔の辞典』  ビアス
・『おじさん図鑑』  なかむら るみ
・『香水』   パトリック・ジュースキント
・『歌詞カードを読む』
・『幸せをつかむ力 はじめ塾80年のキセキ』  落合 篤子
・『生き方』  稲盛 和雄
・『HIGHWAY STAR』  大友 克洋
・『下町ロケット』  池井戸 潤
・『地球の青色 ティンホイッスル編』 
・『願いながら、祈りながら』   乾 ルカ
・『ペテロの葬列』  宮部 みゆき
・『ひと共育 ボランティア』  鳥居 一頼
・『寝ても覚めても市民活動論』   早瀬 昇
・『菜根譚』(中国の古典のひとつ)
・『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 』   中島 らも
・『木かげの家の小人たち』  いぬい とみこ
・『後宮小説』  酒見 賢一
・『我らが影の声』   ジョナサン・キャロル
・『コインロッカー・ベイビーズ』  村上 龍
・『赤ずきんちゃん気をつけて』  庄司 薫
・『こまったさん』シリーズ  寺村 輝夫
・『限りなく透明に近いブルー』  村上 龍
・『運命を創る 「修身教授録」抄・10講』   森 信三 

 終了後には、「普段は本を読まないけど、本を好きになりそう」といった声や、「一冊だけじゃ勧め足りないよ・・・」という声も聞こえていました。
 「貸してほしいなぁ」「読んでみる?」と参加者同士で、この日持ち寄った本の貸し借りもあり、新たなつながりも生まれたようでしたが・・・。この日のような、「本を通じて語る場」についても今後の展開が楽しみです。 
(事務局 村下知宏)

2014年6月4日水曜日

【イベント開催】 第18回 地域デザインカフェのご案内 テーマは 「本はいいですよねぇ?」


今月の地域デザインカフェは、「本はいいですよねぇ?」をテーマに開催します。
北海道浦河町 地域おこし協力隊の一員として活動中の武藤拓也さんからの持ち込み企画ですが、 今年2月に武藤さんが仕掛け人となり行われた講演会(「平成エルム塾 vol.3」https://www.facebook.com/events/1377431299170329/?ref=5)は、浦河(もっと言えば日高管内東部)に新刊書店が存在しない現状を捉えたものでした。

 当日は定員50名の企画に70名もの方が来場するほど反響が大きく、加えて講師の久住社長(くすみ書房)からは浦河に本屋を作る具体的プランまでも提案して頂きました。...

今回の地域デザインカフェは、そうした話題をもとに、そもそも「本」について語り合う場をイメージしています。
以下、武藤さんからコメントをいただいていますので、転載いたします。

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前回の講演会では久住社長から「このような形であればできるのでは」と提案を頂きました。ところが時間の都合で、町の方の意見を広く聞く場を設けることができませんでした。みなさんはどう感じたでしょうか?

今回は町のひとたちが本に関して、どのような環境を望んでいるのか話し合う場にしたいなと思っています。

また、今まで個人的にお話を聞いたりもしてきたのですが、その中で「こんな本もおもしろいよ」と提案してくれる場がほしいという話がありました。
そこで今回は参加する方は、できれば本を一冊持参してほしいと思います。思い入れのある本、最近読んでおもしろかった本などなんでもよいです。まずはそれをきっかけに、話をはじめていきたいと思います。「本はいいですよねぇ」?

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関心のある方は、ぜひ一緒に語り合いましょう。
ご参加お待ちしています!!
平成エルム塾に参加できなかった方も、お気軽にどうぞ。

◇日時:6月12日(木)夜7時~9時
◇場所:浦河町総合文化会館 3階和室
◇参加費:500円
※ぜひお気に入りの一冊をご持参ください!!

≪お問い合わせ≫
うらかわ「食」で地域をつなぐ協議会
Tel:0146-22-5123(㈱マルセイ内)
E-mail:urakawa.tsunagu@gmail.com

2014年5月9日金曜日

【レポート】地域デザインカフェ Vol.17 ~音で地域をつなぐ~


第17回地域デザインカフェ 「音で地域をつなぐ」
2014年5月8日(木) 浦河町総合文化会館地下ミニシアター
第17回目の地域デザインカフェは、「音で地域をつなぐ」と題してジャズベーシストの立花康彦さん、三線奏者の原田史也さんをカフェマスターにお呼びしました。

今回は協議会代表でもある小山社長をパーソナリティーに、お二人がどのように「音楽」に惹かれていったのか、どういった想いで浦河で音楽にかかわる活動をされてきたのかをお聞きしました。

後日、参加された方の中からは、「もっとお話を聞きたかったです」という声が届けられました。レコードやCDを紹介しながら、お二人の音楽にかかわるルーツを巡る時間では、マニアックな話もてんこ盛り!でも実は、みんなで顔を合わせて、行った打ち合わせではもっとディープな話が展開されていました。

僕の世代的には曲名も、歌手の名前も大半は知らなかったのですが、お二人が生き生きと話す様子や、時折それぞれのお話や好きな曲など、考えが重なる様子が、聞いていてとても心地よかったです。
「ひとつのことを深く掘り下げて、長年取り組んでいる人の話はとっても面白い!」とは、開催前の小山社長の言葉でしたが、本当にその通りの時間になったのではないでしょうか。しかも、カフェの後半は、なんとも贅沢な生演奏の時間まで!32名の参加者の皆さんと一緒に、原田さんの三線と唄、そして立花さんのベース演奏を楽しみました。
喫煙所では、「今日、ほんとに五百円だら安すぎるんでないのか・・・・?」といった言葉も聞こえましたが、貴重な時間を過ごさせていただきました。

立花さん、原田さん本当にありがとうございました!そしてこれからも音楽の溢れる浦河、よろしくお願いします!

(事務局:村下知宏)

2014年4月11日金曜日

【レポート】地域デザインカフェ Vol.16 ~ 「聞いてみたいまちのこと、話してみたいまちのこと」 ~

第16回地域デザインカフェ ~「聞いてみたいまちのこと、話してみたいまちのこと」~

16回目を迎えた地域デザインカフェ。テーマは「聞いてみたいまちのこと、話してみたいまちのこと」。今まではカフェマスターのお話を”聞く”ことが主でしたが、今回は”話す”ことがメイン。「浦河のこんな人の話を聞いてみたら面白いんじゃない?」だったり「こんなことをみんなで話してみたい、やってみたい!ということをわいわい話せたらいいなぁと思い、企画しました。


実際に始めてみるまでは人が集まるのか、うまく会話が弾むのかとハラハラしていましたが、参加者は20名以上!誘い合わせての初めての参加者の方もいらっしゃいました。

場を和ませるグループ分けからスタートして、5~6人のグループで話し合いを開始。模造紙やペンを使いながら、各グループの色々な話題が広がります。


「ビアガーデンをやってみたいよね~」や「浦河の人は休みの日どうやって過ごしてるんですか?」といった話題から「浦河の怪談話をみんなでするなんて面白くない?」なんて話まで!話すだけではなく模造紙にイラストを描いて彩りを添えてくれる方も・・・。


「まちについて話す」というと硬く真面目なイメージがあります。意見を戦わせ解決策を見出していく・・・もちろんそういった場も必要なのですが、誰もが参加し、楽しく話すことができる場から生まれるものも必ずあると思っています。

来月以降も地域デザインカフェは様々なテーマで開催していきます。ごきたいください!

(事務局 村下知宏)


2013年12月6日金曜日

【レポート】地域デザインカフェ Vol.12 ~日高の食材でつくるT(たまご)・K(かけ)・G(ごはん)!!~ 

 

第12回 地域デザインカフェ

~「日高の食材でつくるT(たまご)・K(かけ)・G(ごはん)!」~


今年の1月からスタートした 『地域デザインカフェ』 も、今月で12回!
12回の節目はどんな企画にしようかと悩んでいた時に流れてきたのが、「T・K・G」が楽しかったという話でした。「T・K・G」って?…
洒落たネーミングですが、どうやら 「卵かけごはん」 のことでした。
なるほど。「T(たまご)・K(かけ)・G(ごはん)」 笑!!

地場産の食材にこだわった卵かけごはんの夕食パーティを、若い運営メンバーたちが仲間同士でワイワイと楽しんだというのです。いいね~!今回はそれでいこう!

満足な告知もせず、師走の忙しい時期の開催とあって参加が心配でしたが、当日のにぎわいぶりにびっくり!なんと、30名ほどの参加者の皆さんと一緒に、卵かけご飯をたのしみました。
ご飯は「浦河産の特別栽培米」、卵は私たち協議会メンバーの一人、キッチンサイドファームの「幸せの卵」を贅沢に使用。そして醤油も、昆布大使のあらパパこと荒井孝幸さんが特製のオリジナルブレンド醤油を用意してくれました。
卵はご飯の上に直接のせる?のせない?混ぜた卵に醤油を入れてから?入れないで?ごはんにかかる卵はしっかり混ぜる?混ぜない?卵からご飯にトッピングはのせる?のせない?白身が嫌なので黄身だけで? それぞれの食べ方で準備して、30名の参加者全員で「いただきま~す!」
あらパパも、醤油に漬け込んだ焙煎昆布やキノコなどの説明と人気だった昆布塩の作り方をその場で実演!『視て、嗅いで、聴いて、触って、味わって!』と、参加された方の五感を最大限に刺激することができて超マンゾク!

そうそう。実は、卵かけご飯の他に汁物もこっそり用意。浦河尽くしの食材にこだわって作った、シンプルですが完璧なタラの潮汁を、あつあつの状態で参加されたみなさんに召し上がっていただきました。

(あらパパの『こんぶログ』(ヤフーブログ)より許可を得て抜粋転載)

寂しいイメージの強かった卵掛けごはんでしたが、みんなで食べるとこんなに美味しくて楽しい食卓になるとは・・・と、みんなもびっくり!楽しいデザインカフェとなりました。また今度、みんなで楽しく集まって食べるデザインカフェがあってもいいですね。

(協力) 「こんぶログ」の 『あらパパ』 こと 昆布大使 荒井孝幸さん
       こんぶログ http://blogs.yahoo.co.jp/arachin0

(協議会メンバー:小山祥子)




2013年11月8日金曜日

【レポート】地域デザインカフェ Vol.11 ~大地を活かした地域づくり~ 

第11回地域デザインカフェ ~ 「大地を活かした地域づくり」 ~
11月7日(木) 浦河町総合文化会館 団体活動室

第11回目のカフェマスターは、アポイ岳ジオパークビジターセンターで学芸員補を務める加藤聡美さんをお呼びしました。


 ジオパークとは大地を意味する「ジオロジー」と公園を意味する「パーク」を組み合わせた言葉です。それだけ聞くと岩石や地層といった地質に関する公園なのかと思いがちですが、ジオパークは大地の上に存在する植物や気候、そして産業や文化といった人の生活のつながりを再発見し、地域の活性化を図る拠点を指すそうです。

加藤さんの資料から。大地の遺産、自然遺産、文化遺産が組み合わさて成り立つジオパーク。
様似町ではアポイ岳を中心として地域の様々な魅力の発掘を行っています。
加藤さんは学芸員補として地域の隠れた魅力を教育やツアーといった形で伝えています。カフェでお話いただいた「日高本線の終点が様似なのは、日高山脈が海に沈み込んだ断崖絶壁があるため」といったお話をはじめ、普段目を向けない「ジオ」の視点でみる地域の話には、参加者から「へぇ~」という驚きの声とたくさんの質問が飛び出ました。


 豊富な知識で学芸員として活躍する加藤さんですが、大学生時代には学芸員という仕事はまっさきに進路の候補から外していたそうです。それは学問的な難しいことばかり考えて、難しいことばかり話すだけの仕事に思えたから。しかし縁あって北海道のいくつかの“田舎“と関わる中で。難しいことを楽しく、話すだけではなく地域の人達と実践する役割をできるのではないかという考えに変化していったそうです。

夕焼けのアポイ岳ジオパークビジターセンター。館内の展示も大変素晴らしいです。
 実際にアポイジオパークでは地域の中で実践する取り組みをされています。特に興味深かったのは「ジオ塾」です。地域の人達ガイドとなり、地域の自然や産業のかかわりについて知る機会を水力発電用のダムの見学ツアーや漁師のお母さんたちが講師の料理教室といった形でつくりだしています。「なぜこの場所にダムをつくったのか?」「サケはどんな生態なのか」といったように地域の『ジオ』の特徴と、生業や営みをつなぐ取り組みを地域の人達と一緒にできることが少し羨ましくも思えました。

 今回で第11回を迎えた地域デザインカフェ。前回の新ひだか町からお越しいただいた天野さんに引き続き、お隣町・様似からカフェマスターをお迎えしました。町という境にとらわれず、繋がっていくこと新しいことを知り、動く可能性を感じることが出来ました。

(事務局:村下知宏)

2013年10月13日日曜日

【レポート】地域デザインカフェ Vol.10 ~食を通じて、ひとを幸せに、まちを元気に~

第10回地域デザインカフェ 「食を通じて、ひとを幸せに、まちを元気に」

今年1月から定期開催している地域デザインカフェは、今月で10回目を数えました。
今月のカフェマスター天野洋海(ひろみ)さんは、隣町の新ひだか町で「お料理あま屋」を営まれています。

天野さんのご実家はもともとスーパーを経営していますが、地元を離れて料理の腕を磨いた天野さんが帰ってから程なくして、料理屋をオープンさせることを決意。天野さんはそのとき29歳だったそうです。お店はちょうど今年で開店から丸10年を迎えましたが、開店の日は後に激甚災害に指定されるほどの台風が列島を縦断した日。
団体で予約を受けていたのはよりによって自衛隊の方々…。予約はキャンセルとなり、客入りはなかったと語ってくれました。まさに嵐のなかの門出でした。
開店当初は「全国の旬の食材を楽しめる日本料理のお店」でしたが、数年後「ぜんぶ日高・ぜんぶ静内」をコンセプトに、日高の食材に焦点化する方向へシフトしました。まずは改めて地元に何があるのかを探し、何でも試していく。
すると次第に「日高の食材を味わいたい」という遠方からのお客さんが増えていったそうです。例えば「春ウニ丼」がメニューに加わる毎年5月は、通常時の倍以上のお客さんが来店されるとのことでした。

天野さんは根拠となる具体的な数値も蓄積されていて、この日も参加者に包み隠さず教えてくださいました。ここでは客数まで記載しませんが、少なくともこの時季に『二十間道路』の桜を目的に新ひだか町を訪れる観光客の往来を差し引いても、「春ウニ丼」の効果が現れていることをうかがい知るには十分でした。「『その土地・このお店でしか味わえない』ことが、外から人を呼び込むことにつながる」という言葉に、実感と確信が込められていました。

  
天野さんは今年8月、開店から10年を機に「いろいろやめた」そうです。
本当に自信のあるもの、お客様に食べてほしいものを厳選し、80あったメニューを40にまで絞りました。余計なことをやめることにより、お店全体のホスピタリティの向上もねらいにした決断でした。
チャレンジすることに貪欲で、ダメならやめることもいとわない。
逆に言えば、変化を躊躇わない姿勢が、リセットする・ゼロに戻すという決断をも可能にするのかもしれません。

天野さんのチャレンジは、店舗経営を超えたところでも続けられています。
新ひだか町にはご当地グルメ「桜ロコモコ」があります。このメニューを推進するために一昨年設立された「新ひだか桜ロコモコ推進協議会」は今年の3月、活動の幅を拡大するべく「新ひだかFood倶楽部」に改称され、地域全体で食についての研鑽を深めること、食と観光を結びつけて地域の活性化につなげることを目指して動き出しています。
天野さんは、新ひだかFood倶楽部における大変興味深い試みについても、熱く語ってくれました。その試みとは、「レシピの開示」という形で情報を共有し、地域全体で食のレベルを底上げしていこうというものです。
料理の現場は「見て盗む」ことが当たり前の、いわゆる職人の世界。しかし、そうした寡黙で頑固…といった職人のイメージを、天野さんは身をもって覆してくれます。
「そういうのやめよう」と気さくに語りかけることができ、自らの知識や技術を出し惜しみせずに提供することができる器の大きさに、既存のものを打破していくこれからのリーダー像を見た瞬間でした
地域のなかでさまざまな“仕掛け”を設ける際に、「最初は反対されることもある」というエピソードすら、ほどよく開示する天野さん。しかし、何気ないコミュニケーションのなかで、「やってみると案外楽しい」と思わせる工夫を怠っていません。
「レシピの開示」にしても、“きかれたら教えたい”という誰もがもつ心理に働きかけていることが垣間見えました。相当ハードルが高いように思えることも、「なんだかんだ、みんな教えたいのさ」と笑い飛ばす天野さんでした。


参加者からもたくさんの質問や感想が飛び交いました。食に関する素朴な質問に対しては、プロの技の一端を教えてくれました。天野さんのお話に同調し、「“商売をしていない”お店でなければ田舎ではやっていけない」という言葉で、田舎での商いのあり方に言及する参加者もいました。従業員の教育についての質問には、難しい接遇マニュアルが馴染まなかった経験をもとに、「お客様が喜ぶことを徹底的にやる」というシンプルな方針だけを打ち出しているとのことでした。

実際に「あま屋の従業員が丁寧に見送ってくれて感動した」という感想が別の参加者から寄せられ、天野さんの試行錯誤が実を結んでいることがうかがえました。

結びに天野さんは、食も観光も「最終的には人」だというメッセージを残してくれました。その言葉は「いくら仕組みをつくっても、魂を吹き込まなければ意味がない」こととも重なりますし、「まちづくりは人づくりから」という考え方にも通じます。店舗経営や社会貢献を通して積み上げた経験に依拠するメッセージは、トークは軽快でも、重みがありました。
料理を通して感じる繊細さと、風貌や笑い声から伝わってくる豪快さ。
そのどちらも併せ持っている天野さんの人間的な魅力は、まずはお店を訪れて実感していただきたいです。

天野さん
新ひだかも浦河も、豊かな食資源という点で、似通った風土のまち。
これからもときに刺激しあい、ときに手を取りあって、互いのまちを、そして日高を元気にしていきましょう!!
このたびは本当にありがとうございました。

(協議会メンバー:石黒)
「お料理あま屋」Facebookページ
https://www.facebook.com/#!/shizunai.amaya
「お料理あま屋」ウェブサイト
http://shizunai-amaya.com/
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