藤田さんの農園は、夏に育てているスーパーアイコでつくった「スーパーアイコのトマトジュース」を通して、ご存知の方もいるかと思いますが、冬期は京野菜の「九条ねぎ」を育てています。北海道での生産は珍しいこの九条ねき。寒さが長引いたこともあって、3月末から出荷の最盛期を迎えたそうです。
無冠水、無加温で冬を耐えた逞しい九条ねぎ |
気温があがりどんどん生育する九条ねぎ |
先日、STVのラジオ番組に出演した札幌宮の森のこだわりスーパー「フーズバラエティすぎはら」の杉原さんも、今が旬の美味しい野菜として、この藤田さんの九条ねぎを取り上げてくださったそう。
番組の中で、杉原さんは、九条ねぎの美味しい食べかたも紹介。軟白部分は、まな板の上で、軽く叩いてから、フライパンで焼き、味を凝縮させて、みそ汁やお鍋に。また、薄皮がついたままのものを洗わずに炭火で焼いて食べる、など。細いものは、野菜はねぎのみ、のしゃぶしゃぶや、ぬたにしても美味しいそうです。
早速、実家では、軟白部分はお味噌汁に、あと、さすがに炭火は大変だったので、グリルで焼いて、オリーブオイルを少したらして、軽く塩を振って頂きました。
冬の厳しい寒さを越えた、この九条ねぎは、とっても甘いのですが、その特徴である苦みも感じ、なんとも深みのある味。和食はもとより、魚介系のイタリアンに合いそうだなあと思いました。
別のハウスでは、スーパーアイコをはじめとする、夏野菜に苗の育成と植え付けが始まっていました。農園には、去年の10月末、もう収穫も最後という頃に、一度お邪魔しているのですが、夏の間ずっと、あの宝石のようなトマトを実らせていたトマトの株も、最初はこんな小さな苗からはじまっている、という至極当たり前のことを目の当たりにして、植物の生命力のすごさを改めて感じました。初夏の実りが楽しみです。
昨年10月、収穫終わり頃の実り |
(「元」研修生・宮浦宜子)
※藤田さんの「九条ねぎ」は、浦河では荻伏築港にある「所司商店」で扱われているほか、札幌では前述の「フーズバラエティすぎはら」や「フレッシュファクトリー」で、買うことができるようです。