2012年11月1日木曜日

ヨソからの人による 「新しい風」

浦河においでいただいた地域再生プランナーの久繁哲之介さんの新書、 『コミュニティが顧客を連れてくる』を読んで改めて認識させられたことがあります。それは、浦河が「地域コミュニティ力」のある町だということです。

「浦河の魅力は人です」と言ってくださるヨソの人がいらっしゃいます。耳にする機会に恵まれることがあっても、なんだかいまひとつしっくりとはいかず、照れくさい思いの方が強い言葉でした。でも、この本の中で「地域コミュニティ力がある町」という言葉に出会ったときに、そうそう、そういうことだったのかもしれないと思えたのです。

町の人のコミュニケーション能力がある町=浦河の魅力は人=地域コミュニティ力のある町。うん。なんだかストンと腑に落ちる気がしました。


『うらかわ「食」で地域をつなぐ協議会』 が研修生として宮浦さんを迎えてから、今日でようやく1ヶ月。この間、なんと濃密な1か月だったことでしょう。ヨソからの視点を持つ人を仲間に迎えて協議会メンバーが感じているこのワクワク感は、すでに多くの方へと伝わり、新しいつながりを生みだし始めているように感じています。


『形式的な取材では絶対に聞き出すことができないであろう「地元のコミュニティで普段、自然かつ濃密に交わされる本音」を「地域コミュニティの営み」から得た気づきや知見を考察したものです。つまり、本という「モノを作るために取材」したのではなく、各地域に訪れて「コミュニティを築いて、感じたコト」が本になっている。』 
(『コミュニティが顧客を連れてくる』より)


連日懸命に「今日の分」に追いつこうと書き上げている宮浦さんのレポートですが、これもまた、「地域コミュニティの普段の営み」から感じた浦河なのでしょうか。そこには、暮らしている私たちがあっさりと見落としていたり気付けないでいる大切なものが、実にイキイキと表現されていたりして驚かされることも多いです。

宮浦さんが当協議会の研修生として浦河で暮らすのは半年間。先日はなんと3年ぶりに風邪をひいてしまったそうですが、さすがのハードスケジュールに「この1ヶ月、少し走りすぎちゃったね」と笑いながらも、やっぱり今日も飛ばしている感じです。


どうやら、そんな彼女のパワーのひとつになっているのが浦河の美味しい食べ物の数々のようです。今夜も夜の会議に出かける前に、ぱんぱかぱんさんのハンバーガー(えりもの高橋さんの短角牛が使用されています)を食べて出かけていましたが、今日もご覧のおいしいえがおです。
(小山祥子)