2013年7月6日土曜日

【レポート】第7回地域デザインカフェレポート

 7月4日(木)、7回目の地域デザインカフェが開かれました。この日のスピーカーは河野哲也さんです。河野さんは浦河町出身で昨年Uターンで故郷に戻り、現在は商工会議所の非常勤職員として働いています。「観光」が担当です。そこでこの日のテーマは「浦河の観光のタネ」でした。

今回の参加者は18名!たくさんの質問も出ました。

 まずはGoogle Analyticsなるものを使った、浦河町ホームページを訪れた人の情報分析を披露。もっとも読まれているページは何か、見て直ぐ帰った人はどのくらいいるか、滞在時間は平均どのくらいなど、と話が進みます。こんなことに驚くわたしがもう旧世代なのでしょうが、面白かったです。なかでも興味深かったのは、香港から町のホームページを見に来ている人の滞在時間が長いことに河野さんが着目したところです。もしかすると北海道観光あるいは馬の産業に関係している人ではないだろうかと考え、英語版と中国語版の増ページを提案したと話していました。「もっとも、この人は日本語が読めているとは思われますが・・。」と河野さんは付け加えていましたが、まだこの仕事をはじめて一ヶ月余り。今後の仕事ぶりに期待してしまいました。

 「新・浦河10景」を作れたらという構想も良かったですし、その候補場所として河野さんが用意されてきた写真がまた素晴らしかったです。じつは一週間前、気晴らしに一人で十勝に出かけました。その帰りに十勝側から日高山脈を見ると、市街地は快晴なのに山には雲がかかっていました。しかし山頂部分には雲がありません。「あ、これはすごい雲海が上からは見えるのでは」とそのとき思いました。楽古岳の雲海写真を見て、そのときのことを思い出した次第です。お借りした写真ですとのことでしたが、日高の素晴らしさを伝える1枚だったと思います。「新・浦河10景」構想が進展していくことを楽しみにしています。
 
新・浦河十景候補地の紹介。
素晴らしい楽古岳の写真は浦河観光ポータルサイトで!

 河野さんは、3月11日の震災以降に西條剛央さんが始めた被災地支援プロジェクトに参加されていたと以前に伺ったことがあります。「自分にできることで何か役に立てないかなと思ったんですよ」と言っていました。そのときは立ち話で少し話しただけでしたが、そのうちもう少しくわしくお聞きしたいなと思っています。河野さん、そのときはよろしくお願いします。
 
 地域デザインカフェは、その名の通りカフェのような「場」づくりを目的のひとつとしています。いつも扉が開かれていて、出入りも自由。いろいろな人に足を運んでもらいたいと考えています。ところがカフェ・マスターはその日一日だけのホストです。私も前々回にこのマスター役を経験しましたが、けっこう大変でした。この不慣れな毎回のマスターが楽しみながら余裕を持って話せるかどうかは、聴く側の力も大いに関係してきます。いつの間にか私たちの聴く力も伸びていったという地域デザインカフェでありたいと思います。次回も楽しみです。
(代表 小山)