今年8月のうらかわ港まつりで販売された浦小ドーナツ。子供たちが商品開発・販売はもちろん、出店のための出費を商店街から募ることまで行いました。
今回お話していただいた奈良崎先生は空知管内の教育委員会に採用され、人事交流制度で2013年4月から日高に着任された方です。今回のような取り組みを授業で行うことが出来たのは、趣味や個人的な活動を通じて様々な町の人との繋がりがあったからだといいます。(デザインカフェ当日も、会場にたくさんの”お仲間”が来てくださっていました。)
子供たちに考える力、生きる力を身に着けることを目的に2000年から「総合的な学習の時間」が導入されており、今回の「浦小ドーナツ」もその時間を活用して実施されました。教室だけでは完結できない「生きる力を学ぶこと」は、学校の先生にとっても教科書がなく、自身で考え、創意工夫を凝らせなければならない難しく、やりがいのある時間だそうです。
奈良崎先生は 「浦小ドーナツを恒例行事化しないで欲しい」と話されていました。前年度のやり方をただ踏襲するだけでは先生にとっても学校にとっても、そして地域にとっても意義が失われるからだと。
今回の取り組みをきっかけに、「学校と地域が子供を育てる」取り組みが、より広がることができればよいなと感じました。
「食」で地域をつなぐ協議会 村下知宏