2013年8月16日金曜日

【レポート】第8回地域デザインカフェ『地域をつくる風の人、土の人』

8月8日(木)、15名の参加者の皆さんと、第8回目の地域デザインカフェが開かれました。今回のスピーカーは浦河へUターンして、昨年からふるさとで町づくりを仕事として取り組んでいる村下知宏さんです。この春には株式会社ユートラインを設立しました。
  
この日のテーマは『地域をつくる風の人、土の人』でした。彼が全国で出会ったまちづくりに活躍する人たちをスライドを交えながら話してくれました。中でも印象深かったのは、東京都奥多摩町でユニークな活動を続ける堀隆雄さんの取り組みでした。

堀さんは地域にある、おくたま海沢ふれあい農園の管理人の仕事をしながら仲間とともに”面白いこと”を作り上げていきました。ひとつは、自然豊かな奥多摩の郷土色を次世代に伝えるグループ「たまもの」です。奥多摩のモノと引っかけた名前がまず良いですね。二年前の東京都地産地消コンクールでは、地元産のワサビを使った料理で見事最優秀賞を受賞。素晴らしいですね。

堀さんの仕掛けたもう一つの企画が、「ご当地キャラカード・ゲーム」です。奥多摩の子供たちが考案したその数は、なんと200キャラ!この素人感あふれる200のキャラクターが、まちの至る所で活躍していきます。


 堀さんは奥多摩の出身ではなく岐阜の方です。ふれあい農園の管理人に応募して採用となり、奥多摩に移り住んだ方でした。この日のカフェのテーマのとおり、風の人として現れて、土の人である地元住民をダイナミックに巻き込み、楽しくまちづくりを進めている人です。発想とそれを実現させてしまう行動力が素晴らしく、いつか浦河に来てもらえたらなと思いました。

 村下君の発表のあとは、参加者それぞれの「わたしの故郷」について話をしました。都会育ちの人もいればそうでない方もいるし、転校を繰り返す子供時代を過ごした方もいました。ほとんどの参加者がくつろいで話しているように見受けられて、あっという間に閉会時刻になっていました。安心して参加できて、肩肘張らないで話ができる「場」ができてきていると感じました。

地域デザインカフェは、毎月第一木曜日、夜7時から文化会館で開催しています。次回は9月5日です。興味持たれた方はお気軽にご参加ください。